1日、韓国・ソウル経済によると、文在寅大統領がドイツのアンゲラ・メルケル首相と電話会談を行い、世界貿易機関事務局長選に出馬している兪明希産業通商資源部通商交渉本部長への支持を求めた。写真はWTO本部。

2020年10月1日、韓国・ソウル経済によると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がドイツのアンゲラ・メルケル首相と電話会談を行い、世界貿易機関(WTO)事務局長選に出馬している兪明希(ユ・ミョンヒ)産業通商資源部通商交渉本部長への支持を求めた。

記事によると、両首脳が直接会話したのは2018年10月のASEM首脳会議の際にベルギーのブリュッセルで首脳会談を行って以降、約2年ぶりのこと。

文大統領は兪本部長について「多者間貿易体制の守護と発展がWTOを中心に行われるべきという韓国の確固たる信念を実現できるビジョンと能力を備えている人」と説明し、「WTOを発展させ、信頼を回復させられる適任者だ」と紹介した。これに対しメルケル首相は「韓国の兪候補が能力と専門性を持ち合わせた適任者だと考えている」と述べたという。

これに韓国のネットユーザーからは「文大統領はいつも韓国のために頑張っている」「やはり文大統領の外交は真実味があっていい」「きっとうまくいくだろう。世界のトレンドは今、韓国だから」など称賛や期待の声が上がっている。また「日本は今、とても緊張しているだろう。WTOの首長が韓国から選ばれたらどんな反応を見せるかな」との声も。

一方で「一番は韓国の当選を嫌がっている日本を説得しないと」と指摘する声や「当選した後、潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長のように『歴代最悪』と言われるのではないかと不安だ」と懸念する声も見られた。

今回のWTO事務局長選は、兪本部長ら8人の候補が計3ラウンドを戦っている。このほど行われた第1ラウンドでは支持率の低かったメキシコのヘスス・セアデ外務次官、エジプトのハミド・マムドゥ弁護士、モルドバのトゥドル・ウリアノブスキ元駐ジュネーブ大使の3人が脱落した。

また、兪本部長は日本の対韓半導体材料の輸出規制強化措置に強く反発し、WTO訴訟を主導してきた人物でもある。そのため日本では、今回の選挙について「兪本部長が当選して影響力を行使すれば日本が不利になる可能性もある」と懸念する声も上がっている。
(翻訳・編集/堂本)

Record China10月2日(金)17時0分
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>選出までは最大2か月間、3回の協議が行われる。1回目の協議では候補8人を5人に絞り込み、2回目ではさらに2人に絞る。最終段階では加盟国の協議で1人を決める。11月初旬には最終決定される見通しだ。