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250年前の朝鮮人が羨み恨んだ豊かな日本…金仁謙「日東壮遊歌」より
著者: 金仁謙
日東壮遊歌

江戸時代に朝鮮から来日した朝鮮人の日本旅行記
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名古屋
1764年2月3日
街の繁栄、美しさは大阪と同じだ。凄い。
自然の美しさ、人口の多さ、
土地の豊かさ、家屋の贅沢さ…この旅で最高だ。
中原(中国の中心地)にもない風景だ。
朝鮮の都も立派だが、名古屋と比べるととても寂しい。
人々の美しさも最高だ。
特に女性が美しい。美しすぎる。あれが人間だろうか?
「楊貴妃が最高の美人だ」と言われているが、名古屋の女性と比べれば、美しさを失うだろう。
名古屋の美人が道を歩く我々を見ている。
我々の一員は、名古屋の美人を一人も見逃さないように頭を左右に必死で動かしている。

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江戸
1764年2月16日
左側には家が連なり、右側には海が広がっている。
山は全く見えず、肥沃な土地が無限に広がっている。
楼閣や屋敷の贅沢さ、人々の賑わい、男女の華やかさ、城壁の美しさ、橋や船…。全てが大阪や京都より3倍は優っている。
この素晴らしさを文章で表現することは、私の才能では不可能だ。
女性の美しさと華やかさは名古屋と同じだ。