「やりたいものがないんじゃないですか」──。立憲民主党の蓮舫代表代行は、菅義偉首相の「弱点」を問われて、こう答えました。2人の“初対決”となった参議院予算委員会、闘いを前に蓮舫議員が語った菅首相攻略のカギとは。

■“初対決”前日■
◆突撃!蓮舫議員の昼ご飯

──こんにちは。お昼ご飯ですか?

 「そうです」

──何ですか?

 「おろし豚しゃぶサラダ。半熟卵のおにぎり。酸辣湯スープです」

──食材より調味料の方が多いですが?

 「きょうは少ないけど」

──見たことがない調味料が並んでますが。

 「これが一番おすすめのニンニクの入っていないラー油。ホアジャオをかけると中華の味に。菊田真紀子さんから頂いたイタリアの唐辛子オイル漬け、安定のタバスコ。つねに補充」

──3.8リットルのタバスコ。蓮舫さんのマイタバスコですか?

 「補充、補充」

◆国会質問前の準備

──これが準備している書類?

 「全部、すべて準備がおわって最低限使う資料です」

──書類が多いが、1回の質問でどれくらの準備時間を?

 「着眼して調査するものだったら2か月くらい。調べて調べて、直前になってもっとつめて、“贅肉”をどんどん落としていく。調べているときはこのテーブル一杯資料、椅子の上にも資料、となっているのを、きゅっと絞ってここまでに」

◆蓮舫議員が語る…菅首相の「攻略法」

──これまでの菅首相の答弁をどう見てる?

 「とにかく答えたくない。ボロをだしたくない、自分が表にでない。それと違う角度で答弁を求められたときは秘書官が答えているようなものですよね。政治家同士の質疑にはならないと思いますね」

──蓮舫さんはいろいろな首相と答弁してきたが、どういう戦略で臨むか?

 「菅総理にかかわらず歴代総理、特に菅総理に望むことはファクトだと思います。動かさない事実、数字、経緯、その調査をずっとしてきているので、それを見せたら答えざるを得ない立ち位置に追い込むしかない」

──菅首相の弱点はどこか?

 「やりたいものがないんじゃないですか。行政のデジタル化、携帯電話(料金)を下げるとか、総務大臣時代にやりたかった詰み残した課題を総理としてやりたいという思いはあるんだけど、総理大臣として何をやりたいことが全く見えないから、答弁に熱意がない、やる気がない、表に立って率先してこたえる意欲がない、すごく難しい総理だと思います」

──学術会議の答弁は

 「支離滅裂です。6人をなぜ削ったのかというシンプルな質問にすぎないのに、人事のことは答弁を控えると言いながら、女性とか若手とか、ある大学に偏っているとか、バランスと多様性を重視したと言い出して、でも105人の名簿は見てなくて、削られた99人の名簿しか見てないと、全てが矛盾しているので、そこは確認させていただく。その上で着眼点としては公文書管理。起案、決裁にいたるまでの経緯は詳細にうかがおうと思います」

 「(公文書)ガイドラインは相当読み込むと矛盾がでてきて、特にモリカケがあったので打ち合わせまでメモを残せというガイドラインになっている。その視点から公文書管理については十分うかがえると思います」

──学術会議では任命するしないだけでなく文書管理にも問題がある?

 「もちろん、起案をするまでにどういう省議を経て、どういう人たちが関与して、名簿をどう扱って、起案をして総理大臣の決裁を仰いだかは1つの公文書として残さないと、過去の検証できませんから。最もど真ん中です」

続く。

日テレNEWS24 2020/11/07 08:02
https://www.news24.jp/articles/2020/11/07/04756840.html