ムン・ジェイン大統領の統一外交安保特別補佐官である文正仁(ムン・ジョンイン)延世(ヨンセ)大名誉教授(70)が日本の月刊誌「文芸春秋」2月号のインタビューで韓日間歴史問題は両国首脳の対話だけでは解けない、というのがムン大統領の考えだと明らかにした。

ムン特別補佐官は今回のインタビューで「強制徴用賠償と関連して『文喜相(ムン・ヒサン)案』(韓日企業および国民の自発的寄付で徴用被害者に賠償)が現実的対案になりうると考えるが、徴用被害者全体の同意を得えられないなど制約もまたある」と明らかにした。

特に彼は「強制徴用、慰安婦問題など歴史問題は首脳間の対話で妥結する問題ではないというのがムン大統領の基本的考え」としながら歴史問題は国民感情と関連があるためだ、と説明した。

ただし彼は「両国首脳が虚心坦壊に対話して経済協力のような具体的計画から進展させるならば、国民世論も動いて歴史問題が進展するだろう」と話した。

ムン特別補佐官は韓日関係悪化の理由として「日本が経済協力より歴史問題から解決しようと言ったため」としながら「安倍晋三前総理とムン大統領が互いに合わなかった理由もまさにそこにあった。金大中(キム・デジュン)元大統領と小淵恵三元総理のように二首脳が会って突破口を探すことを期待したが、そうならないまま終わってしまって非常に残念」と話した。

日本の一部ではムン大統領を「反日、反米、親中」と見ていることについて、ムン特別補佐官は「ムン大統領を永く見てきたが、日本に対する認識は決して悪くない」とした。

昨年11月、パク・チウォン国家情報院長の訪日に対しては「自発的訪問と知っている」と評価した。パク院長が特使の形態など公的訪問ではなく、二階俊博執権自民党幹事長など日本国内の人脈を通じて韓日関係の突破口を用意しようとしたという意味だ。

東京=キム・ポムソク特派員

ソース:東亜日報(韓国語)ムン・チョンイン“文大統領の日認識悪くない”
https://www.donga.com/news/Inter/article/all/20210110/104856085/1