【ソウル聯合ニュース】韓国の現代自動車は23日、次世代の電気自動車(EV)専用プラットフォーム(車台)を採用した「アイオニック(IONIQ)5」を初公開した。

 同社は来月末の欧州を皮切りに、韓国と米国市場でアイオニック5を順次発売する計画を明らかにし、世界のEV市場を独占している米テスラとの全面戦を予告した。同社の張在勲(チャン・ジェフン)社長は「世界の自動車メーカーが今年からボリュームゾーンとなるEVモデルや新車の販売を拡大し、世界での需要が前年比約30%以上成長すると予想される」とし、アイオニック5で世界市場のEV化をリードするブランドになると意気込みを示した。

 アイオニック5の競合モデルには、今月韓国で発売されるテスラの「モデルY」と来年発売予定のフォルクスワーゲン「ID.4」が挙げられる。

 テスラのモデルYは米国で発売されてから7万台以上を売り上げた人気モデルで、走行可能距離は最大511キロ(ロングレンジ)に上る。

 フォルクスワーゲンのID.4はEV専用プラットフォームのMEBを採用したスポーツタイプ多目的車(SUV)で、1回の充電でモデルYと同様に500キロの走行が可能とされる。

 張氏は「専用プラットフォームを採用したEVは完成車業界ではまだ多くない」とし、充電や走行性能、バッテリー構造の安定性、空間性などがアイオニック5の強みだと説明した。

 ただ、業界では小型SUV「KONA(コナ)」のEVモデルで相次いで火災が発生したことによる消費者の不信感がアイオニック5の売り上げに影響を及ぼす可能性があるとの見方も出ている。

 張氏はアイオニック5の公開に先立ち、メディア向けのオンラインカンファレンスでKONAの火災問題について謝罪し、早急に解決策を発表できるよう努力していると述べた。

聯合ニュース 2021.02.23 19:24
https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20210223002900882?section=economy/index

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現代自動車の「アイオニック5」(同社提供)=(聯合ニュース)

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