菅義偉(すが・よしひで)首相は9日、インドのモディ首相と電話で会談し、日米豪印4カ国(クアッド)の連携を着実に進めることで一致した。両首脳はまた、国軍によるクーデターが起きたミャンマー情勢について重大な懸念を持ち、緊密に連携することを確認した。

 菅首相は、中国の東・南シナ海における一方的な現状変更の試みや中国海警局に武器使用を認めた海警法、香港や新疆(しんきょう)ウイグル自治区での人権状況に懸念を表明した。北朝鮮による拉致問題の早期解決に向けた協力も求めた。

 両首脳は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた2国間協力や安全保障・防衛協力を強化することでも一致した。モディ氏は菅首相をインドに招待する意向を示し、菅首相は適切な時期に訪印したい考えを示した。

産経ニュース 2021.3.9 20:00
https://www.sankei.com/smp/politics/news/210309/plt2103090044-s1.html