マカオ政府統計局によると、2020年の実質域内総生産(GDP、速報値)は前年比56.3%減と、2年連続のマイナス成長となった。新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴う旅客数の激減で、基幹産業であるカジノ産業が未曽有の打撃を受けたことが主因だ。

 主要経済指標を見ると、観光を主力とするサービス輸出は74.9%減と極端に落ち込んだ。20年通年の旅客数はコロナの影響で前年比85.0%減となり、カジノ総収入も前年比79.3%減と振るわなかった。

 このほかの経済指標は◇民間消費支出:16.3%減◇総固定資本形成:15.1%減◇サービス輸入:37.9%減――となった。一方、政府消費支出は11.4%増、モノ輸出は128.9%増、モノ輸入は0.2%増とプラス成長だった。

 20年第4四半期(10〜12月)のGDPは前年同期比45.9%減だった。減少率は前期(7〜9月)から17.9ポイント縮小した。

 カジノサービス輸出も70.3%減と、前期の93.7%減から落ち込み幅を縮めた。第4四半期のマカオ旅客数が前期比で2.5倍の187万7,744人と急増したことが寄与したみられる。民間消費支出も前期の18.3%減から10.2%減に改善した。

3/10(水) 11:31配信 記事元 NNA
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