(嘉義中央社)南部・嘉義県の山間部で18日、火災が発生した。沿道の森林に燃え広がり、19日正午までに約1ヘクタールが焼失したほか、1人が落石に当たって病院に搬送された。県内の景勝地、阿里山国家森林遊楽区に通じる阿里山公路(台18線)にも影響が及び、一部が通行止めになっている。

火災が発生したのは、県内の2つの山里を結ぶ県道と、阿里山公路が交わる地点。現場は斜面が多いことから、消防局の消火活動に加え、ヘリコプターの空中放水なども行われている。

林務局嘉義林区管理処の李定忠副処長によると、出火したのは18日午後2時ごろ。現場一帯は草地で山火事が起こりやすく、火災の延焼を防ぐ樹林帯を設置してあったといい、原因については、現在調査が進められている。

李氏によれば、けがをしたのは現場に駆け付けた同処の職員。火災によって土砂崩れが起こりやすくなった斜面から落ちた石が腹部に当たったが、意識ははっきりしており、命に別条はないという。

阿里山公路は、19日午前10時半から一部が通行止めとなっており、再開は同午後7時時点の状況を見て決定される予定。

(黄国芳/編集:塚越西穂)

中央社フォーカス台湾 2021/03/19 18:37
https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202103190008.aspx

https://i.imgur.com/PU1QH6X.jpg
阿里山で山火事、消火活動続く=嘉義県消防局提供