南北首脳が朝鮮半島の平和を約束した「4・27パンムンジョム(板門店)首脳会談」が今月27日に3周年を迎えるが、南北関係は「膠着」一辺倒である。朝鮮半島平和プロセスの一翼を担ったドナルド・トランプ前米大統領がムン・ジェイン(文在寅)韓国大統領を「弱かった」と低評価したことで、南北関係はより一層、困難となる実情である。

トランプ前大統領は去る23日、Eメールでの声明を通じて「北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)労働党総書記は、私が最も困難な時期に知ることとなったが、韓国の文大統領を尊重したことがない」と批判した。つづけて「指導者として、また交渉家として弱かった」と主張した。前職大統領ではあるが、史上初の米朝首脳会談という外交的イベントを成し遂げたトランプ前大統領による批判は、肯定的なシグナルとはなり得ない。

青瓦台(韓国大統領府)はこのことに関して、公式的反応を示していない。事実攻防へと問題が流れる場合、余計な誤解を招くかもしれないという懸念がある。一方 膠着した南北関係を解く「妙案」を盛んに講じている。現在 冷たい気流だけが行き来する南北関係の状況だが、文大統領としては残り少ない任期期間に 再び南北対話を軌道に乗せる努力を続けるものとみられる。

文大統領は引き続き北朝鮮に対話を求めている。“北東アジア防疫・保健協力体”への参加を要請しながら、北朝鮮が交流に乗り出すことを期待している。しかし 北朝鮮は「非本質的な問題だ」として拒否している状況である。また 今年7月開催予定の東京オリンピックへの不参加を宣言したことで、このことをチャンスとしていた期待も困難な状況である。

現時点では ジョー・バイデン米大統領の打ち出す対北政策に、韓国の立場を含めようとする努力が必要だ。今年5月に予定されている米韓首脳会談では、これを貫くことが予想される。米韓合同軍事演習も柔軟に対処すれば、北朝鮮の反応を期待できるのではということでもある。

その後には 「6・15共同宣言21周年」、「南北国連加盟30周年(9月17日)」、「10・4首脳宣言14周年」など、南北が自然にメッセージを伝えるきっかけがある。それまでに米政府が北朝鮮に融和のジェスチャーをとるなら、朝鮮半島の雰囲気が急変するかもしれない。

WOWKorea 2021/04/26 07:44配信
https://s.wowkorea.jp/news/read/296947/

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※参考資料

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