28日の卓球女子シングルス準々決勝で伊藤美誠(20)=スターツ=は韓国の田志希(チョン・ジヒ、28)に4−0で圧勝。試合中、テレビクルーのカメラのライトが試合の妨げになっているとして伊藤がアピールし、審判が注意を与える場面があった。

 混合ダブルスで日本卓球界初の金メダルを獲得した伊藤がシングルスでも実力を発揮した。試合序盤から圧倒的な力の差に焦りが続く田に対し、伊藤は時折ラケットで顔をあおぐなど余裕をもってゲームを進め3ゲームを先取。

 問題の場面は第4ゲームに入った直後。互いに1ポイントずつを取ったところで、伊藤が自身の左側のテレビカメラを指さしながら審判に歩み寄り何事かを訴えた。カメラのライトが視野に入ってまぶしい、という内容だとみられる。

 審判も一時試合をストップし、伊藤が指さした方向のテレビクルーに向けてカメラの上部に付けられたライトを消すように指示。注意を受けたクルーはライトを消し、試合は続行された。伊藤はこの後も騒動にもめげず第4ゲームも11−6で田を退けた。

 ツイッター上では、特定の国のテレビクルーが伊藤を妨害した、とする説明書きが付けられて動画が拡散している。しかし、成長を続ける伊藤には何の影響もなかったようだ。


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