東京五輪で快進撃が続く日本勢だが、選手のインターネット交流サイト(SNS)アカウントには、応援や賛辞以外に、一方的に誹謗(ひぼう)中傷する内容も国内外から書き込まれている。過去には中傷が深刻な事態を招いたケースもあり、対策は急務だ。

 卓球混合ダブルス決勝で中国を破り、金メダルに輝いた水谷隼選手(32)は28日に自身のツイッターを更新し、「とある国」から「くたばれ」「消えろ」などと書かれたダイレクトメッセージが相次いでいると告白。「俺の心には1ミリもダメージない」「それだけ世界中を熱くさせたのかと思うと嬉しいよ」と投稿した。ファンから心配の声が寄せられ、その後ツイートは削除された。
 体操男子個人総合で金メダルに輝いた橋本大輝選手(19)、サーフィン男子銀メダルの五十嵐カノア選手(23)もターゲットとなり、インスタグラムには競技直後から攻撃的な投稿が殺到。多くは海外のアカウントからとみられ、採点への不満などを書き込んでいた。
 徳間書店は、業務委託をしていた編集者による「人権侵害を伴う不適切な投稿」があったと公表。この編集者はテニスの大坂なおみ選手(23)が敗退したことについての差別的な投稿が問題視され、ツイッター上で批判が集まっていた。
 選手に対する心ない投稿は、五輪開幕前から続いている。競泳の池江璃花子選手(21)は今年5月、出場辞退や開催反対を表明するよう求めるコメントがSNSで寄せられているとツイート。「非常に心を痛めたメッセージもありました。(そうした気持ちを)選手個人に当てるのはとても苦しい」とつづり、社会に大きな波紋を広げた。

時事ドットコム 2021年07月29日11時49分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021072900141&;g=soc
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【伊藤美誠&水谷隼】誹謗中傷が殺到!罵詈雑言が飛び交う大混乱

東京五輪・卓球の混合ダブルスで日本卓球史上初の金メダルを獲得した伊藤美誠・水谷隼のSNSに誹謗中傷が殺到しているようだ。伊藤のインスタグラムに中国語の誹謗中傷コメントが殺到し、親日といわれている台湾人や香港人が、反論する形で参戦。コメント欄は罵詈雑言が飛び交う大混乱が起きている。

水谷のSNSにも、同様の現象が起きているようだ。水谷は、28日にツイッターを更新し、とある国≠ゥらダイレクトメッセージで暴言が殺到していることを明かした。それに対し、《免疫ありすぎる俺の心には1ミリもダメージない それだけ世界中を熱くさせたのかと思うと嬉しいよ 日本人の方は全て応援メッセージです ありがとう》と前向きな姿勢を見せ、ネット上ではエールが送られているとまいじつが報じた。

いまトピ 2021/7/29 18:09
https://ima.goo.ne.jp/word/201562/