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セウォル号が沈没した当日、朴槿恵(パク・クネ)元大統領の行動に疑惑を提起し、名誉毀損の容疑で裁判にかけられて無罪を受けた元産経新聞ソウル支局長の加藤達也(カト・タッスヤ=55歳)が、日本の国家情報院に相当する部署に起用された。

1日の時事通信や中日新聞によれば、日本政府はこの日に加藤元支局長を内閣審議官兼内閣情報分析官に任命するという人事を発表した。発令も同日付である。

内閣官房のホームページによれば、内閣情報分析官が属す内閣情報調査室は重要政策に関する情報収集およびその他の調査に関する事務、ならびに特定秘密の保護に関する事務を担当している。

韓国の国家情報院と同等の業務をするものと見られる。

内閣情報分析官の他にも政務部門、国内部門、国際部門、経済部門、内閣情報集約部門などがある。

内閣情報分析官は、内閣審議官か内閣参事官のうちから任命され、特定の地域や分野に関する高度な分析を行う。

北韓(北朝鮮)関連のメディアであるラヂオプレス(RP)の元理事、鈴木典幸(スヂュキ・ノリユキ)が過去に起用されたこともある。

加藤元支局長は去る2014年8月、『朴槿恵大統領が旅客船沈没当日,行方不明に…誰と会っていた?』というタイトルの記事で、セウォル号惨事の当日に朴元大統領の私生活の疑惑を提起して、名誉毀損の容疑で起訴された。

2015年12月、裁判部は「大統領が事故当時、鄭允会(チョン・ユンフェ)と会っていて事故収拾に尽力しなかったというのは、大統領に対する嘲弄と戯画化だ」と言いながらも、「民主主義の存立と発展のため、メディアの自由を重視すべきことは明白だ」とし、誹謗する目的がなかったと無罪を宣告した。

無罪判決を受けた直後、当時の日本総理だった安倍晋三(アベ・シンヂョ)や官房長官だった菅義偉(スガ・ヨシヒデ)と官邸で面談をして、慰労を受けたと新聞は伝えた。この時にアベ内閣の官房長官だったスガは現在の総理である。

ソース:ソウル=ニューシス(韓国語)
https://newsis.com/view/?id=NISX20210901_0001568979&;cID=10101&