中国の書店には、日本の推理小説が多く並んでいる。映画化された作品も人気があり、中国人に高く評価されているようだ。中国メディアの快資訊は9日、「日本の推理小説がすごい理由」を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の文学作品のすばらしさを語っている。「中国を含め、アジア各国のレベルを大きく超越している」と称賛し、中国にも有名な近代文学の作家はいるが、日本のように海外でも有名なわけではないことを指摘した。有名なだけでなく実力も備えていて、文学に造詣が深く、全く手を抜かず「匠の精神」を感じるそうだ。

 日本文学は、なぜそれほど「完ぺき」なのだろうか。それは、日本の作家は書きたいことを自由に書くことができ、書いたままの状態で作品が書店に並ぶからだと分析した。日本では当然のことだが、中国では検閲を気にしながら書かなければならず、書いた後にカットされてしまうことも多いらしく、「好きに書く」ことはできないようだ。

 記事の中国人筆者は、「世界中にファンが大勢いて、たくさんの言語に翻訳され、映画化される」と日本の文学作品を羨ましがり、中国との違いを伝えている。

 確かに、日本の文学作品や作家は中国でもよく知られているが、日本人はあまり中国の近代文学に詳しくないと言えるだろう。日本人が思い浮かべるのは、論語や三国志、西遊記などの昔の作品が多いのではないだろうか。しかしこればかりは、中国人がよく言う「国情の違い」なので、仕方がないのかもしれない。(編集担当:村山健二)


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