ルノーサムスン自動車が22年ぶりに社名を「ルノーコリア自動車(Renault Korea Motors、RKM)」に変更する。

ルノーサムスン車は16日、「サムスングループ系列会社と締結した『サムスン』の商標契約猶予期間が8月初めに終了するため、新しい社名に変更する」とし、「商標契約を延長しない方針のため、社名変更の手続きに入った」と述べた。

ルノーコリアによると、新社名に「ルノー」を入れたのは、ルノーグループとルノー・日産・三菱アライアンスの一員であることを示している。同時に社名に「コリア」を入れたのは、韓国市場に根ざした完成車企業としてのアイデンティティを込めた。

ルノーコリアは社名変更とともに、新規ロゴも公開した。2Dデザインの台風の形状だ。既存のロゴの特徴を継承しつつも単純化した。ルノーコリアは「台風の形の生きて動いているような躍動的な線が、ルノーコリア自動車が今後進んでいく方向を示している」と説明した。

◆ルノーサムスン、社名変更…ロゴも公開

ルノーグループは2000年、サムスンカードと合弁投資形態の契約を締結し、サムスン自動車を買収した。当時、ルノーグループはサムスン電子・サムスン物産と10年単位で「サムスン」ブランドを使用できる契約を締結した。その代わり、ルノーグループはルノーサムスンが年間営業利益が発生した場合、年間売上の0.8%を商標権使用料として支払うことにした。昨年、ルノーサムスンが赤字を記録したため、サムスン電子、サムスン物産は商標権使用料を受け取ることができなかった。

現在、ルノーコリアは、ルノーグループのオランダの子会社ルノーBVが持株の80.04%を保有している。サムスンカードは19.9%を、残りの少数は自社株保有となっている。

2大株主のサムスンカードはルノーコリアの持株売却を推進中だ。投資銀行(IB)業界によると、サムスンカードはサムスン証券を売却主管会社に選定し、昨年、ルノーコリアの株式売却のための投資説明書を国内外のプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)運用会社などに配布した。

社名を変えたルノーコリアは今後、韓国市場でエコカーを中心に自動車のラインナップを強化する計画だ。このため、中国のジーリーホールディンググループと提携し、エコカーの新車開発計画を公開した。このためにルノーグループは先月、エンジニア出身のステファン・デブレイズ氏をルノーコリアの新任代表取締役に選任した。

一方、ルノーコリアは昨年、韓国市場で計6万1096台を販売した。ヒョンデ(現代自動車、72万6838台)、起亜(キア、53万5016台)には及ばないが、双竜(サンヨン)自動車(5万6363台)、韓国GM(5万4292台)よりは販売台数が多かった。

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2022.03.16 14:40
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ルノーコリア自動車の中型セダンSM6[写真 ルノーコリア自動車]
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