ウクライナ侵攻で西側諸国から経済制裁を課されているロシアが、中国との単一通貨導入を検討していることが分かった。

以前から市場統合の強化を計ってきた両国だが、ウクライナ事態を機にその動きが加速される可能性が高まっている。

ロシア国営メディアである「スプートニク」日本語版は16日、ロシアが主導するEAEU(ユーラシア経済連合)加盟国が、中国と共に、「自由な国際通貨・財政システム」を構築するため、単一通貨の導入プロジェクトを取りまとめていると報じた。

EAEUはロシアが主導する国家連合であり、ロシア、カザフスタン、ベラルーシ、アルメニア、キルギスタンの5カ国が加盟している。欧州連合のような単一市場を作る目的で2015年に発足した。5カ国以外にモルドバがオブザーバー国、タジキスタンが候補国として関わっている。

EAEU委員であるセルゲイ・グラジエフ統合マクロ経済担当大臣はスプートニクへの取材に対し、今回の単一通貨導入案は中国側との(オンライン)会議を経たものであり、新しい通貨の価値は、加盟国の通貨指数と商品価格指数によって決まることや、今月末までにその協議のための同会議にアイデアを提出することに合意したと答えている。

グラジエフ委員は「世界経済の停滞およびEAEUと中国に対する制限措置に関する共通した脅威とリスクを鑑み、我々は専門家による定期的な対話レベルでの協力、また共同の措置、プロジェクトといった面での実際的な協力を活発化させなければなりません」と述べている。

会議の出席者は、△燃料エネルギー△情報技術△商品売買分野におけるEAEUと中国の実際の協力について意見を交換した。

先立って、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は2015年5月、EAEUと中国の「一帯一路」構想を連携させるとする共同声明を発表している。

同年11月にプーチン大統領は米国(当時)が主導する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を批判し、中国のシルクロード経済ベルトとロシアのユーラシア経済連合の連携がアジア太平洋の繁栄をもたらすとする寄稿を世界のメディア各紙に行ったこともある。

今回の西側諸国による対ロ経済包囲網の強化によって、ロシアと中国の経済的繋がりも一層強まる可能性が高まっている。


2022年3月18日
https://korea-economics.jp/posts/22031801/

※スプートニクの記事
ロシアと中国、単一通貨の導入を検討
https://jp.sputniknews.com/20220316/10373123.html

※前スレ
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