韓国の尹錫悦大統領は日本の統治からの解放を祝う式典で演説し、日韓関係の改善に意欲を示す一方、歴史問題に関する具体的な言及はなかった。

尹錫悦大統領:
「世界の市民の自由を脅かす挑戦に対抗するため(日本は)共に力を合わせて進まなければならない隣国だ」

尹大統領は日韓関係を「急速に回復・発展させる」として関係改善の意欲を改めて示した上で、「両国政府と国民がお互いに尊重し合い国際社会の平和と繁栄に共に寄与しなければならない」と演説した。

一方、懸案となっているいわゆる元徴用工や慰安婦などの歴史問題については「日韓関係が両国の未来と時代的使命に向かって進む時にきちんと解決される」と述べるにとどめ、具体的な解決策には言及しなかった。

元徴用工問題では早ければ今週にも日本企業に対する資産の売却命令が確定するとの見方もあり、日本政府が回避するよう求めてきた『現金化』が迫っている。

尹大統領は最新の世論調査で支持率が30%程度と落ち込んでいて(30.4%リアルメーター・8月15日発表)厳しい国民世論の中、問題解決に向けた大胆な舵取りは難しい情勢となっている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/98b9859204d78119205df27c4dc422c6103a2e32