凄惨な実態を告発、都内で「ウイグル証言集会」 有本香氏、交通事故でケガも登壇「来なかったら友だちとして顔向けできない」

中国政府による新疆ウイグル自治区での人権弾圧をめぐり、現地の収容所にいたウイグル女性が実態を告発する証言集会が29日、東京都内で開かれた。

2017年にウイグル男性向けと女性向けの収容所で中国語を教えていたケルビヌル・シディク氏は「男性は手足を拘束され、はうようにして移動せざるを得なかった。男性らがシャワーを浴びたという話を聞いたことがなく、食事も栄養がないものだった」と証言した。

シディク氏はまた、「女性は頭を刈られ、毎週薬を無理やり服用させられ、拒めば暴行を受けることになっていた。生理が止まったり母乳が出なくなった女性も複数いた」「施設内の警察官は個人や集団で収容所の女性に性的暴行を加えていた」などと凄惨(せいさん)な実態を訴えた。

集会にはジャーナリストの有本香氏も登壇した。同日午前、ウェブ番組「真相深入り!虎ノ門ニュース」出演後の移動中に交通事故に遭い、救急搬送。右足など4カ所を骨折し、全治2カ月の重傷を負ったという。

有本氏は「足が折れたぐらいのことでここに来なかったら(ウイグルの)友だちとして顔向けできない」「日本と中国の国交50年は日本が(ウイグルに対する)加害者である中国政府に加担してきた50年。声を大きくして政界や財界に『このままじゃいけない』と言わなければいけない」と強調した。

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