日本側の謝罪について代理人弁護士は、日本政府が検討している植民地支配への「反省とおわび」を表明した過去の談話の継承では謝罪として認められないとの考えを示し、過去の談話の内容を超えるものでなければいけないとしています。

いわゆる元徴用工訴訟の原告たちがきょう会見し、韓国政府が提示している解決案を批判したほか、日本政府内で検討されている「談話の継承」による謝罪は認められないとの考えを示しました。

記者会見は韓国・ソウルで開かれ、訴訟の原告代理人に加え、三菱重工を巡る訴訟の原告の梁錦徳さんも参加しました。
会見で代理人の弁護士は、先月 韓国政府が提示した韓国側の財団による日本企業の賠償肩代わり案について、「被害者の債権消滅案」だと反発しました。
また、原告の梁錦徳さんは「謝罪を一度受ければ恨み無く死ぬことができると思って、耐えながら生きている」と、改めて日本側に対し謝罪を要求しました。

日本側の謝罪について代理人弁護士は、日本政府が検討している植民地支配への「反省とおわび」を表明した過去の談話の継承では謝罪として認められないとの考えを示し、過去の談話の内容を超えるものでなければいけないとしています。

今月に入り、韓国外務省が原告たちと面談を行うなど問題解決への動きは加速していますが、政権が原告や世論の指示を得た解決案を提示できるかは不透明な状況です。

https://www.fnn.jp/articles/-/487507