1泊2日の訪日日程終了 
慶応大学での講演と政財界懇談会で 「未来のための決断」を重ねて強調し 「韓日間の交流・協力に支援惜しまない」

ー中略ー

 尹大統領は東京の日本経済団体連合会(経団連)会館で開かれた「韓日ビジネスラウンドテーブル」昼食懇談会では、「全経連(全国経済人連合会)と経団連が韓日の懸案を共に解決し、
未来志向的な関係を築くための(韓日・日韓未来パートナーシップ)基金作りに乗り出してくれたことに感謝する」と述べた。
韓国政府の「第三者弁済案」に対し、日本側が主な呼応措置として掲げた「韓日・日韓未来パートナーシップ基金」に日本の被告企業が参加せず、
中身のないものという批判の声があがっているにもかかわらず、尹大統領は感謝の意を示めしたわけだ。
尹大統領はDX(デジタルトランスフォーメーション)▽半導体▽バッテリー▽電気自動車など未来先端新産業分野に言及し、「革新的なビジネス機会を作り出せるようあらゆる支援を惜しまない」と約束した。
同日の行事には、サムスン電子のイ・ジェヨン会長やSKグループのチェ・テウォン会長、現代自動車グループのチョン・ウィソン会長、LGグループのク・グァンモ会長、ロッテグループのシン・ドンビン会長(重光昭夫)などが同席した。

 尹大統領は同日午前、東京都内のあるホテルで菅義偉前首相や立憲民主党の泉健太代表ら日本の政界関係者らとも面会した。
泉代表は面談後の記者会見で、両国の葛藤懸案である哨戒機の威嚇飛行とレーダー照射問題や慰安婦「少女像」の建設問題を取り上げたが、「(尹大統領の)具体的な回答はなかった」と伝えた。
共同通信によると、菅前首相が尹大統領に福島第一原発汚染水の海洋放出と関連し、「国際原子力機関(IAEA)と協力して進めている」と説明したことに対し、尹大統領は「科学的な分析が必要だ」と答えたという。
同通信はまた、岸田文雄首相が前日の首脳会談で、5月に広島で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)に尹大統領を招待する意向を伝えたと報じた。
しかし、日本政府は「まだ検討中」として慎重な態度を示した。尹大統領は同日、1泊2日の日程を終えて帰国した。
東京/ベ・ジヒョン記者、キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

登録:2023-03-18 07:03 修正:2023-03-18 07:04
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/46228.html