韓国メディア『毎日経済』に興味深い記事が出ています。

『ソウル大学人文大学東洋史学科』の朴薫(パク・フン)教授にインタビューした記事で、「『未開の島国』日本は運良く電光石火で朝鮮を追い抜いたのか?」というタイトルです。

その冒頭をまず以下に引用してみます。

「日本は歴史的にずっと朝鮮半島から先進文明を伝授されてきた。

そんな未開の島国が明治維新で幸運にも変身に成功し、急浮上して豊かになった。

この時、日本に遅れた朝鮮は近代化の敷居を越えられず、その後、国権まで奪われる恥辱を経験した」

私たちがよく知っている歴史です。

しかし、当時、朝鮮は本当に惜しくも日本に遅れただけで、日本の成功はただ、たまたま得た幸運に過ぎなかったのでしょうか?

『ソウル大学校』歴史学部の朴薫(パク・フン)教授は、日本の実体を正しく知ることで、日本の歴史、特に明治維新を見る必要があると強調します。

韓国が幾つかの国力指標で日本を圧倒するほど成長した以上、今はもっと冷静かつ客観的に過去を見なければならないということです。
(後略)

⇒参照・引用元:『毎日経済』 https://www.mk.co.kr/news/world/10695699

「朝鮮から文化を授けられるばかりの、ずっと未開だった日本が、幸運にも変身して朝鮮の国権を奪うほどになった」というのが、韓国の皆さんがよく知っている歴史だそうです。

この「よく知っている歴史」がもうおかしいのですが、以降はこの調子ではありません。

朴薫(パク・フン)教授は、記者を押し留めて、歴史における日本の優位性を認める発言もしていらっしゃいます。面白いQ&Aを以下に引用してみます。

(前略)
実際、日本による被害と敵意が韓国以上の中国でさえ、歴史教科書に日本の犯罪よりもはるかに大きな比重を置いて明治維新を扱っています。

明治維新の前夜と呼ばれる江戸時代前後、日本と朝鮮はどのような状況で、またどのようなことがあったのでしょうか。朴薫(パク・フン)教授に聞きました。

Q:明治維新前の日本の経済、軍事力のレベルはどうでしたか?

A:江戸時代の日本では経済的に大きな変動が起こります。

戦国時代以降、17世紀を貫いてものすごい成長をします。

朝鮮もある程度の成長をしますが、この時、日本の成長率があまりにも高かったので、格差が広がります。

当時はGDPの概念がなかったので正確には分かりませんが、経済規模で少なくとも2~3倍程度の格差があったと思われます。

軍事力の場合は、言うまでもなく日本が優位でした。

ご存知のように日本は武士、侍の国だったのに対し、朝鮮は文人、両班の国でした。

つまり、当時日本は全国的に50万人に達する武士が支配する国であったため、軍事力が朝鮮より強かったのです。

また、朝鮮の場合、丙子胡乱で清国に敗北した後、隣に対抗できない強国ができた状況だったので、事実上武装する意味がない側面もありました。

そのため、当時の朝鮮はほとんど国防力を使わなかった非武装に近い国だったと言えます。

⇒参照・引用元:『毎日経済』 https://www.mk.co.kr/news/world/10695699

安定した江戸時代に急速に商業が発達した日本と、ほとんどなんの進展もなかった朝鮮で、明治維新寸前のときに、GDPの格差が2~3倍で済むか?という疑問が湧きます。

現在でも、日本のGDPは韓国の3倍あるのですから。

次も興味深いQ&Aです。

Q:それ以前はどうだったのですか? 壬辰倭乱がきっかけになったのでは? 朝鮮から持ってきた性理学、陶磁器などの影響もあるようですが。
Q:今、私たちはなぜ明治維新に注目しなければならないのか?

に続きます。以下全文はソースから

(吉田ハンチング@dcp) 2023.03.26
https://money1.jp/archives/102450