【北京=田島如生】中国を訪問中の欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は6日、北京で習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談し、台湾問題を巡り応酬した。フォンデアライエン氏は会談後に記者会見し「一方的な力による現状変更はすべきではない」と述べた。台湾に圧力を強める中国をけん制した。

同氏は「台湾海峡の安定が何より重要だ。平和と現状維持が我々の明確な関心事だ」と語った。「緊張が生じた場合は対話を通じて解決するのが重要だ」とも話し、武力行使の可能性を放棄しない中国にクギを刺した。

中国外務省の発表によると、習氏は会談で「台湾問題は中国の核心的利益の核心だ」と強調した。台湾が中国の一部だという「一つの中国」原則に関し「言いがかりをつけるなら中国政府と中国人民は絶対に許さない」と言明した。

「中国が台湾問題で妥協すると期待するのは妄想にすぎない。他人を傷つけようとした結果、自分自身を傷つけることになる」とも話した。

フォンデアライエン氏は会談で一つの中国原則について「EUは変更する意図はない」と説明した。「中華人民共和国政府が中国全体を代表する唯一の合法的な政府として認め、台湾海峡が平和と安定を維持することを望む」と発言した。

フォンデアライエン氏は記者会見で習氏と人権問題に関しても話し合ったと明かした。「中国の人権状況の悪化について深い懸念」を伝えた。記者会見では強制労働の問題などが指摘される新疆ウイグル自治区を「特に懸念する」と述べ「この問題に関して議論を続けるのが大事だ」と提起した。

日経新聞 2023年4月7日 0:29 (2023年4月7日 9:58更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM06DWI0W3A400C2000000/

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