岸田文雄首相は7日午前、就任後初めての韓国訪問のため、政府専用機で羽田空港を出発した。
同日午後、ソウルで尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と会談し、首脳が頻繁に相互往来する日韓間の「シャトル外交」を再開させる。

首相は出発に先立ち、公邸で記者団に「尹大統領と信頼関係に基づいて、率直な意見交換を行いたい」と述べた。

午後の首脳会談では、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対する日韓や日米韓の安全保障協力の強化を確認する。
日本政府が対韓輸出管理の厳格化措置を解除する方針を決めたことを受け、
半導体の安定的なサプライチェーン(供給網)構築といった経済安保分野の協力も進める。

日本の首相の韓国訪問は、2018年2月に当時の安倍晋三首相が平昌(ピョンチャン)五輪の開会式に出席して以来、約5年ぶり。
シャトル外交としては2011年12月の当時の李明博(イミョンバク)大統領訪日以来となる。
首相は、3月に尹氏とシャトル外交再開で合意してから約50日後に早期訪韓することで、日韓関係改善の流れを加速させたい考えだ。

2023/5/7 09:50
https://www.sankei.com/article/20230507-7PYCZKPWUBLE7FONZ63AD5NCAQ/

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