・ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、藤島ジュリー景子社長が謝罪した件
・同問題は韓国でも報じられ、センセーショナルに報じるメディアもある
・韓国のネットでは「亡くなったあとに暴露する日本の国民性」を指摘する声も

「日本が失敗した理由がわかる」ジャニーズ性加害問題、ジュリー社長の謝罪を韓国はどう報じているのか

日本アイドル界の“闇”が韓国でも大々的に報じられている。

日本の大手事務所「ジャニーズ事務所」の創業者であるジャニー喜多川前社長(享年87歳)の性加害問題が大きくなっている。

5月14日、同社の現社長である藤島ジュリー景子氏は、1分ほどの短い映像で初めて謝罪した。

先立って今年3月に英BBCがドキュメンタリー番組で取り上げ、4月には元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモト氏が会見を開いたことで世界的に広まったジャニーズの性加害問題。2019年に亡くなったジャニー氏は、数年間にわたって10代の練習生に性加害を加えていたことが発覚した。

(略)

藤島氏の謝罪から一夜明けた5月15日、韓国のポータルサイト「NAVER」には複数の報道記事が並んでいる。

「日本のジャニーズ、創業者の練習生“性搾取”結局謝罪」(『メイル経済』)、「日本の芸能事務所ジャニーズ、“10代の少年性搾取”謝罪」(『MBN』)など藤島氏の謝罪を伝える記事の一方で、「日本の“アイドルゴッドファーザー”、男子練習生の性的搾取波紋…ジャニーズ頭を下げた」(『中央日報』)、「日本の大手芸能事務所ジャニーズ、性搾取疑惑に謝罪…事実認定は回避」(『news1』)、「日ジャニーズ社長、創業者の制作種に異例の謝罪“存続のかかった深刻な問題”」(『SPOTV news』)などとセンセーショナルに報じるメディアも確認できた。

ほかにも「“人形のように全身洗った”…J-POPの大物、“性搾取”謝罪した日本ジャニーズ」(『ソウル新聞』)などの記事もあることから、他国から見ると、この問題がどれほど異常なのかが伺えるのではないだろうか。

韓国では今年、なにわ男子の道枝駿佑の人気に伴い、ジャニーズへの注目度がより一層高まっていた。そんななかでの衝撃ニュースだけに、驚かざるをえないようだ。

ネット上には「明らかになっているのは氷山の一角ではないか」「私は日本人の反応が不気味だ」「日本で#metooが失敗した理由がわかる。メディアが手伝ってくれないから。強いものには弱く、弱い者には強いという階級が固まった社会」「生きているときは何も言えず、亡くなったあとに暴露する日本の国民性。すごい」などの声が挙がっている。

一方で、「ジャニーズのタレント皆がそうだと決めつけるのか。デビューした人たちに自分たちはどうだったのかと確認するのか」などの意見も見られた。

世界でも類を見ない大規模な性加害事件だけに、日本のみならず、多くの人が注目している本件。どのような結末を迎えるのか、動向を注視したい。

ライブドアニュース編集部 2023年5月15日 12時35分
https://news.livedoor.com/topics/detail/24237313/