米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は28日、米本土上空を飛行し2月に米軍に撃墜された中国の気球について、写真や動画などの情報収集のため、内部に米国製の機器が搭載されていたことが分かったと伝えた。調査に関わった複数の米当局者の話として報じた。

同紙によれば、米連邦捜査局(FBI)などは2月以降、気球の残骸を詳しく調査。ネットで購入可能なものを含め、米国の機器が詰め込まれていたことが判明したという。気球には高度な中国製センサーに加え、写真や動画を中国に転送するための機器が備えられていた。これらは気球が中国政府の主張する「気象観測用」ではなく、スパイ活動に利用されていたとの結論を裏付けるものだとしている。

時事通信 2023年06月29日15時58分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023062900723&g=int