https://japanese.joins.com/upload/images/2023/08/20230821101715-1.jpg

慶尚南道(キョンサンナムド)の南海岸沿いの養殖場で最近、魚が相次いで死に、養殖漁家に赤信号が灯っている。
水産当局は高水温を原因と疑っている。

【写真】台風6号の影響を受け巨大な波によって道路が冠水した釜山
https://japanese.joins.com/upload/images/2023/08/20230810102736-1.jpg

20日、慶尚南道統営市(トンヨンシ)によると、15日から統営で養殖魚類のへい死に関する苦情が約30件受け付けられた。
主に浴池面(ヨクジミョン)浴池島と山陽邑豊和里(サニャンウプ・プンファリ)一帯で発生している。
へい死した魚種はほとんどがクロソイだと伝えられた。

統営市は正確な被害現状を集計していないが、苦情の内容に基づいて廃砂量を約60トンと推定している。
クロソイの成魚(350〜400グラム以上)基準で15万〜17万匹に達する。
統営と隣接した巨済市(コジェシ)東部・屯徳面(トゥンドクミョン)でも似たような苦情が7件受け付けられた。

統営市関係者は「15日から死んだクロソイが浮かび始め、16〜18日に多くの苦情が寄せられた」とし
「高水温のためだと考えている」と話した。

統営市・国立水産科学院によると、クロソイは冷たい水で生息する魚種だ。
適正水温は12〜21度で、7〜26度までも生息できるが、27度に達すると動きが遅くなり死に始める。
続いた猛暑で統営・巨済を含む慶尚南道南海岸沿岸は先月28日から高水温注意報が発令された状態だ。
高水温注意報は水温が28度に達するか、28度と予想される時に発令される。

しかし、8月初め・中旬まではこのようにクロソイの大量死は発生しなかった。
クロソイが熱い海の表層(水深1〜3メートル)ではなく、冷たい中・低層(4〜8メートル)で生息し、高水温を避けてきたためだ。
一部の養殖場付近の海域水温は表層が26〜28度、中層が20〜22度で温度差があった。

状況が変わったのは台風6号が韓半島(朝鮮半島)を貫通した10日前後だ。
台風がもたらした波が表層と中層海水を混ぜ、水深の深い海の水温が突然上がったというのが水産当局の説明だ。
そのうえに、台風以降も猛暑が続いて水深と関係なく26〜27度の水温が維持されている。

国立水産科学院関係者は「一般に5〜6度の突然の水温の変化は魚類にストレスを与えかねない」とし
「それでも水温の変化や魚類密集度など養殖場ごとに状況が異なる可能性があるため、正確な死亡原因は調べなければ分からない」
と話した。

クロソイが相次ぎ死亡すると、関係当局と漁民には非常事態となってる。
統営は115の養殖場に魚類1億2700匹がいるが、このうち約60%がクロソイだ。
慶尚南道全体の養殖場魚類の半分以上はクロソイだ。
慶尚南道や各市・郡、国立水産科学院南東海水産研究所は21日から正式に高水温魚類の死亡通報を受け付け、
正確な死亡規模と原因を把握する計画だ。

8/21(月) 10:19配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/28c88f229aeb6038b35ca7621cf86b46c44222dd