「福島原発の水に含まれる放射能は、水素の一種であるトリチウムがほとんどだ。太平洋の海水にはすでに8400グラムの純粋なトリチウムが存在する。今回、1年に渡って放出される処理水に含まれるトリチウムの総量は0.06グラム。放射線もここまで微量なら、何の影響もない。沖合の放出口から数キロ離れた場所で獲れる魚介類を一生分食べ続けても、摂取するトリチウムの放射線量はバナナ一口分程度だ」と、マークスは説明した。

「福島地域で獲れた魚介類を大量に摂取した場合の線量は、年間1マイクロシーベルト以下になると予想されている。これは、宇宙線や地上や体内の天然カリウム40などの自然放射線源から誰もが受ける年間放射線量の2000分の1以下だ」