韓国の5人組ガールズグループ「NewJeans」のメンバーが2023年8月23日、SNS(交流サイト)で
「Our short trip to sushi land(すしランドへの小旅行)」と題して日本滞在中に撮影した画像を公開したことが、
ネット上で“議論”になっています。日本を「すしランド」と表現したことに対し、一部のネットユーザーが「差別的だ」などと反発したのです。

【関連画像】米国では多くの食品スーパーなどにパッケージされたすしが並んでいる(写真:後藤文俊)
https://cdn-business.nikkei.com/atcl/gen/19/00381/090600045/p3.jpg?__scale=w:500,h:375&_sh=0ec0120208

ー中略ー
●すしは今や“米国の国民食”
 しかし、件のツイートをした本人はオーストラリアで育った方のようです。04年生まれの18歳。Z世代に属するティーンエージャーです。
一般的な18歳とは違い、歌と踊りのレッスンに膨大な時間と労力とを費やしていたであろう若いアイドルが、
すしという言葉をあえて差別的な意味合いを込めて使うとは、到底考えられません。

 問題は「すしランド」を差別的だと捉える人の側にあると思います。そうした人には、日本からも韓国からも遠い米国で、
すしがどのような存在になっているかを知ってもらうのが誤解の解消につながる近道の1つだろうと思います。

 日本の人も米国ですしが大人気になっていることはご存じでしょう。しかしその実態は多く日本人の想像をはるかに超えて、
すしは今や“米国の国民食”になったと言えます。
「本当なのか?」と疑う人には、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が8月21日に報じた記事を一読することをお勧めします
(「How Kroger Became the Biggest Sushi Seller in America Millions of shoppers agree:
It’s OK to eat supermarket sushi. At U.S. retailers, sales are up more than 70% in the past four years」、
(筆者訳)どのようにしてクローガーは国内すし売り上げナンバー1となったのか? 
スーパーマーケットのすしで十分 数百万人の買い物客も合意 米国では食品スーパーのすしの売り上げが過去4年で70%以上増加)。

ー中略ー
●すしを握っているのは日本人より他の国の人
 先のWSJ記事に出てきたクローガーは、すし販売でも米国最大手。新型コロナウイルス禍の3年の間にすしの販売量が急拡大しました。
けん引したのは新たに開発した巻きずしで、新規獲得と既存客の来店拡大につながりました。

 実際、米国内のすしの売り上げは過去4年間で、数量ベースでは50%以上。金額ベースでは約72%も拡大しています。
これだけ米国で(というか世界的に)人気になっているすしを、そしてその生まれた国をすしランドと表現したことをなぜ差別的だと捉えるのか。
とても不思議です。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00381/090600045/p2.jpg
米国ですしを握っているのは日本人より他の国の人(アジア系など)が圧倒的に多い。すしで生計を立て、家族などを養っているわけで、
すしをダシにした騒動のことを知れば怒り心頭だろう(写真:後藤文俊)

 米国ですしを握っているのは日本人より他の国(アジア)の人が圧倒的に多いことも、理解してほしい情報の1つです。
すしで生計を立て、家族などを養っているわけですから、彼らもすしをダシにして、今回のような騒動が起こったと知ったら、
きっと怒りを表明することでしょう。
ー後略ー
後藤 文俊

全文はソースから
9/19(火) 8:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc7b64d7aff415157e272f0cfca7c04553b32878