自民党の麻生太郎副総裁は24日、福岡市内で講演し、政府が2022年に相手国のミサイル発射拠点などをたたく反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有などを明記した安全保障関連3文書改定を閣議決定したことを巡り、「北朝鮮からどんどんロケット、ミサイルが飛んでくる。だが、公明党は専守防衛に反するという理由でこれに反対(した)」と振り返り、「専守防衛を言い始めた昔と今は時代が違う。それに合わせてきちっとしたことをしないと、今のウクライナみたいに、日本が戦場になるだけだぞ、ということをしつこく言い続けた」と強調した。

 さらに「今の公明党の一番動かなかったガンだったいわゆる山口(那津男代表)、石井(啓一幹事長)、北側(一雄副代表)等々の一番上の人たち、その裏にいる創価学会、そういったものも含めて納得するという形になって、公明党に認めさせている」と述べた。

 そのうえで「これは岸田さん(文雄首相)がやった。リーダーシップはあるんじゃない? 少なくともこういう状況にある時には岸田さんのような、なんとなくきわめて誠実そうに見える顔。リベラルそうに見えるあの顔の方が世の中受けるんじゃないの?」と述べ、岸田氏を評価した。【大場伸也】

毎日新聞 2023/9/25 17:37(最終更新 9/25 18:11)
https://mainichi.jp/articles/20230925/k00/00m/010/149000c