配信日時:2023年10月29日 7時00分 [ ID:9317]

 9月まで放映されていた朝ドラ「らんまん」でも、まだ臭くない青い銀杏の実を切って、受精の瞬間の研究をしていた。「この時期の銀杏はまだ臭わないから」という台詞があった。
ああ、秋だなと思った。筆者の母校である小学校にも樹齢がすごい(校長先生が代わると樹齢もかわる)大銀杏があって、秋も深くなると、校庭中が臭くなる。
たかが田舎の小学校で我慢ならない臭いがするのだから…町中に臭いが漂っているとしたら気持ち悪くなる…それでなくても、韓国は「キムチ」の臭いが空港に到着したとたん蔓延しているから、合わせると…。

 ソウル市には銀杏の木が多い。そして臭いを9月も半ばを過ぎると現れる、早い、早すぎる。茶碗蒸しなどに入っているぎんなんの実は炒ってかたい殻を剥いたものだ。
それの原型は、皮に覆われてかたい殻までの間に成分がある。これらが道に落ちて踏みまくると、あの、んこ、臭さになるわけだ。

 今年のソウル市は9月初旬、まだ臭くないうちから、銀杏の実の採集を、市を挙げて行っている。ソウル市にある雌の木は約2万6417本。シーズンに入ってからでは多すぎて間に合わない。
また採集の途中でかぶれる場合もあるので、木から直接取った方がいいのだ。それでも、採集人員が足りなくて、すでに、んこまみれの靴を履くことになって泣きそうな気持の若い女性が続出中だ。

 まだ採集にあたっていない地域にいる市民は、ソウル市の関係部署に電話すると24時間以内に対応してくれるサービスも展開中だ。そして、安全性を確認した上で、食べられると認定したぎんなんは、高齢者施設や社会福祉施設に寄贈されるそうだ。

 んこ臭いんだけど、食べられる状態になるとおいしいのがぎんなん。簡単に食べさせないように自衛手段で臭いのかもしれない。
この秋、ソウルに行く人は、気を付けて。

【編集:fa】

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