中央日報/中央日報日本語版2023.11.01 14:25
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中国発粒子状物質の季節が始まった。中国北京一帯に粒子状物質警報と濃霧注意報が同時に発令された1日、
北京道路公社がG1北京−ハルビン、G2北京−上海、S15北京−天津など管轄する高速道路8路線を閉鎖したと
新京報が報じた。

この日、中国中央気象台は首都経済圏である京津冀(北京・天津・湖北)一帯を覆う今回のスモッグが、
北側から冷たい空気が降りてくる2日夜まで続くと予報した。韓国も影響を受ける見通しだ。
韓国国立環境科学院の大気質統合予報センターのPM2.5(微小粒子状物質)週間予報によると、
今週末である4日は仁川(インチョン)と京畿(キョンギ)南部、忠南(チュンナム)地域のPM2.5濃度が
36マイクログラム/立方メートル以上を記録すると予想した。

中国首都圏の今回のスモッグは一帯一路(陸・海上新シルクロード)フォーラムが終わった先月22日から始まった。
30日、京津冀中南部と河南省北部は空気質量指数(AQI)が6段階のうち第4〜5段階である151から300まで悪化した。

これに伴い、北京市は今月2日24時まで大気質オレンジ警報(厳重汚染段階)を発令して市民にSMSで知らせた。
あわせて高齢者や呼吸器疾患者に外出を控えるように警告した。

北京市気象当局は今回のスモッグの原因を経済回復に伴う産業活動の増加と分析している。
10月下旬以降、京津冀一帯の工業電力使用量が同月上旬・中旬と比較して5%増加したほか、
セメント・レンガ・タイルはもちろん鉄鋼・コークス・石油化学産業の電力消費量が大きく膨らんだ。
また大型トラックの移動通行量が上旬・中旬に比べて14%増えた。

一部では中国が経済回復のほうを重視して大気汚染の取り締まりを緩和し、
今年の冬は例年よりスモッグの発生が頻繁になるという懸念も提起されている。この場合、韓国の大気質も例年より悪くなる可能性がある。

【写真】北京を覆ったスモッグ
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先月30日、中国北京を覆ったスモッグ。

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