尹政権、史上初の「任期中ずっと少数与党」に

 10日に行われた第22代総選挙で現れた民意は「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権審判」だった。
「共に民主党」をはじめとする汎野党圏が与党「国民の力」をはるかに上回る勝利を収める見通しだ。
一方、野党に議会の権力を明け渡した尹錫悦政権は、任期後半の国政の動力をかなり失うものとみられる。

 開票率が97.21%に達した11日午前4時ちょうどを基準に、選挙区254カ所のうち共に民主党は161カ所、国民の力は90カ所、
改革新党は1カ所、新しい未来は1カ所、進歩党は1カ所でそれぞれ公認候補が首位を走っている。
比例代表(全体46席)は、同じ時刻の得票率を考えると、国民の力の比例政党「国民の未来」が19席、
共に民主党の衛星政党「共に民主連合」が13席、祖国革新党が12席、改革新党が2席を獲得するものと予想される。
民主党と共に民主連合を合わせれば174議席、国民の力と国民の未来を合わせれば109議席だ。
緑の正義党は0議席にとどまるとみられる。

 投票日当日の10日夕方6時に発表された地上波3社(KBS・MBC・SBS)の共同出口調査では、汎野党圏が全体300席(地方区254席、
比例代表46席)中200席内外を獲得すると予想されたが、実際の開票では与党候補らが勝利する地方区が少なくないことが分かった。

 地域別の開票結果(午前3時基準)では、民主党は首都圏122カ所のうち99カ所でリードした。
民主党は、キャスティングボートを握るとされた忠清圏28カ所の中でも、21カ所で首位であることが分かった。
ただし「洛東江(ナットンガン)ベルト」など激戦地が多かった釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)、慶尚南道では、
国民の力が40カ所のうち34カ所で1位を記録するなど比較的に善戦している。

 民主党は第20代総選挙以来3回連続で第1党を占めることになり、
強大な立法権力と共に国政運営の重い責任を共に背負うことになった。

 民主党のイ・ジェミョン代表は出口調査の結果が出た直後、「国民の選択を謙虚な気持ちで最後まで見守る」と述べた。
「鮮明な政権審判論」を主導した祖国革新党も10議席を上回り、汎野党圏の主要な軸として役割を果たすものとみられる。
第3地帯では、京畿道華城(ファソン)乙に出馬したイ・ジュンソク改革新党候補が勝利を収め、今後の役割が注目される。

 厳しい民意の直撃を受けた政府・与党には激しい後暴風が予想される。
尹錫悦政権は史上初めて任期5年をすべて「(少数与党の)ねじれ国会」の下で国政を進める政府になる。
野党陣営が180議席を超えれば、第21代国会と同様に野党単独で法案の可決ができるだけでなく、
ファーストトラック(迅速処理案件)などを活用して与党の立法阻止に対抗することもできる。
200議席に達した場合は、大統領の拒否権が形骸化化され、改憲と弾劾訴追も可能になる。
ただし、開票の結果、出口調査の予想を覆して勝利する候補が登場しており、(野党では)期待の紐を緩めない雰囲気だった。

 国民の力のハン・ドンフン非常対策委員長は出口調査の結果に対し、
「民意に従う政治をするために最善を尽くしたが、出口調査の結果に失望した」とし、「最後まで開票結果を見守る」と述べた。

 今回の総選挙の暫定投票率は67.0%で、1992年の第14代総選挙(71.9%)以来32年ぶりの最高記録だ。

イム・ジェウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
登録:2024-04-11 05:25 修正:2024-04-11 06:07
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/49692.html

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