いい塩梅の要件は、塩梅の味がちゃんと判るようになってるかで
それは録音ソースを引き出す入り口が明瞭なほうがいい。
私は入り口のメインがCDなので、そもそも音がささくれやすく
出口に辛口のジェンセンを配置してるので、基本的に辛口嗜好である。
正確というわけではなく、ギミックな明瞭感を基調にしてる。

この反対に、塩梅を薄める冷や飯、二番煎じも必要で
オーディオのタガの外れた規格のものが入ると
少し気軽さが演出できて、家庭の雰囲気が出てくる。
2A3、300Bという三極管を好む人も多いだろう。
私はCDをベルトドライブ式&スローロールオフ・フィルターで和らげ
サンスイのラジオ用トランスで庶民的なレンジ感を演出してる。
言い方が悪いかもしれないが、デノン PMA-1500REは冷や飯の類で
造り込んだ音をレシピ通りに増幅してくれる無味無臭の存在である。
同じ無味無臭の存在は、フォステクスのツイーターで
ジェンセンのやんちゃ振りをモニター調に整えてくれる。
こうしてみると、入り口と出口の辛めの音を和らげるトラップを
色々と配置しているようだ。