日本でGSの歌謡ロック路線が急激に下火になると
ブルース・ロックのスタイルが通好みとして流入してくるけど
本家のギター・アドリブ主体のステージ・パフォーマンスに比べると
日本のほうはバンド間の緊密な結び付きのほうに重きを感じる。

歌詞がフォークの流れをもつせいもあって、楽音の語り掛けが繊細で巧み。
その辺は、実はブリティッシュのスタイルを汲んでいたようにも感じる。
それはコンセプト・アルバムの構成にも現れており
1970年代の比較的早い時点から、間奏曲のような楽曲がアルバムに含まれ
バンドの奏でる音楽語法に花を添えている。