現在のオーディオ界はオカルトが蔓延る酷い状態…
「その人間がどのように聴こえていて、どのように感じているのかなんて他人は絶対に共有出来ない」
「人間の脳は事前に与えられた情報でいくらでも錯覚してしまう」
こういった極当たり前の事実につけこんだ反吐が出るような商品があふれかえっている
その代表が高級(=高額なだけ)ケーブル類であるというのに過ぎない

実際の所、ケーブルの音の違いを本当に人間は認識できるのかどうかは
心理的バイアスを排除したABXダブルブラインドテストなど
科学的な実証方法で容易に検証出来るのだが、何故かメーカーも評論家も、
自称「ケーブルの音の違いが判る」ユーザーたちも頑なにブランドを拒否し、
「違って聴こえるから変わるんだ」の一点張り…
別に葡萄の品種や産地、ヴィンテージを当てろとかいうワインソムリエのテストではなく
ただ単にケーブルAとケーブルBの間の音の違いが認識出来るどうかというテストなのに、
全世界見渡してもそれすら成功した事例が無いのだ
(測定しても人間の聴力の閾値以上の差が無いので当たり前なのだが)

何故彼らはブラインドから逃げ続けるのか?
ユーザーは自分がいかにただの空耳に散財してきたのかに愕然とし、自我の崩壊につながることを畏れ
メーカーや評論家はブラインドなどをしたら
「人間の曖昧な聴力につけこんでガラクタ同然のゴミを高値で売りつける」
というピュアオーディオのビジネス自体が成り立たないことを自分達が一番解っているからだ

ただの錯覚体験によりケーブルで音が変わることを信じて疑わない人々が、
それを否定する人々に
「ケーブルの音の違いは人間の聴覚の閾値レベルでは認識出来ない」
「変わって聞こえるのは心理的バイアスによる単なるプラセボ」などと指摘されると途端に怒りだして
「貧乏人」「糞耳」「アフォーカル」「…ジャマイカ」などと決めつけ罵ることが多いのは、
自我崩壊に怯える深層心理の過剰な免疫反応に過ぎない