あるストーリーに関して「登場人物が勝手に動き出す」という境地。これは、その登場人物がその規定された登場人物を超えて、
その登場人物らしくある為に真に自由な意志を獲得している状態ではないだろうか?
あるいは登場人物は総じて作者の「人形」に過ぎないだろうか?

作者に於いては登場人物は作者の意図を持って用意された人形に過ぎないが、人形に於いては人形という存在自体が作者の意図を違えない存在となる故に、
自由と自由な意志を獲得し得る。と考える。

・意図を逸脱する可能性
作者は人形サイドへの操作により人形を拘束する一方で人形から作者サイドに対しても行動を拘束出来る可能性がある。それは
「人形を規定した文脈・キャラクターに沿わない形では動かせない」という事実である。この事実を前提に作者と人形は相互に拘束し合っている。