現役飛行士の若田光一さんは「民間航空機のパイロットは文系出身も多い。大事なのは任務に必要な資質があるかどうかだ」と強調する。二月のイベントに出席したTVクリエーターの加藤幸二郎さんも「自分でもやれると思わせることが重要だ」と評価する。
 JAXAによると、月探査計画は基地建設作業が中心なので、芸術家や作家の才能を生かす環境が整うには時間がかかりそうだが、夢は膨らむ。
 宇宙政策に詳しい笹川平和財団の角南(すなみ)篤理事長は、宇宙飛行士に求められる基本的な能力は文系でも理系でも変わらないと指摘。「文系出身者が飛行士になる機会を奪うべきではない。中学、高校で文理の進路が分かれてしまう日本特有の教育制度に一石を投じてほしい」と期待する。

中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/article/231006

現役宇宙飛行士と前職
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