●ビリーを軸に、お父さんとウィルキンソン先生との対立だけでなく、お父さんとビリーのお兄さん・トニーとの葛藤も生まれるなど、ビリーが主役ですが、大人たちの物語も深く描かれてます。

トニー目線で観たら、自分だって息子なのに、一緒にストライキに参加するはずの父親がビリーのためにスト破りをするのはショックでしょう。お父さんのこともすごいわかるんです。
仲間を取るか、息子(ビリー)を取るかの葛藤、ビリーの夢をかなえるためトニーを傷つけることになる葛藤など。根底に「自分がやりたいことを見つけたビリー」への愛情、
「子どもだからこそ助けが必要」という親の愛情があるのに、様々なしがらみが彼を悩ませます。でも「誰かのために強くなるん」んです。