新選組吉村のトップとしてのあり方に共鳴/望海風斗
[5/30(木) ]
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-05230256-nksports-ent

雪組トップ望海風斗(のぞみ・ふうと)は
「壬生義士伝」「Music Revolution!」で、
トップ就任本拠4作目、丸2年を迎える。
芝居は、義と愛を貫いた新選組隊士を演じ、
ぶれない生きざまに「トップとしてのあり方」に共鳴。
役作りに励んでいる。
宝塚大劇場・・・・5月31日〜7月8日
東京宝塚劇場・・・7月26日〜9月1日。
    ◇       ◇
穏やかな人柄で、北辰一刀流の達人。
危険な任務をいとわず、遂行した吉村貫一郎を演じる。
「心の奥に潜む鬼の面が見えたときの怖さ、
 普段の優しさが逆に怖いかな」。
南部藩に残した妻、家族を貧困から救おうと職務を遂行。
愛ゆえに人を斬る矛盾も秘める。

「大切な人の幸せを願い、守るために生きなきゃいけない。
 でも、斬る相手にも大切な人はいる。
 その『大切さ』を感じながら斬りたいと思います」

今作は、浅田次郎氏の原作をもとにし、
ドラマ化、映画化もされ、それぞれ渡辺謙、中井貴一が演じた。

「演じる方によって、印象が違った。
 宝塚という枠にも選択肢があるんじゃないかと。
 (2人とも)偉大な俳優さんすぎて、
 新しい作品を作る気持ちで」

原作も読み「ただ、心が震えた」と話す。
台本を重ねて読み、さらに感情がたかぶった。

「職務もまったく違うんですけど、
 自分の父親のことを思ったり…。
 こうやって(子を思い)働いてくれていたのかな…とか。
 一番近くにいる人を一番大切に思うことが、
 人としてあるべき姿なんじゃないかと」

家族を守るため−まっすぐ進む主人公は、
トップとして
雪組を率いる自身の立場として理想のひとつとも言う。
「吉村貫一郎みたいな人になれたら、
 トップとしてはすごくいいんじゃないかな」。
切ない物語の中に、
筋を通す主人公を表現すべく、役作りに励む。