全体を通し木管勢が優秀。特に上位4団体が群を抜いて上手く、東海金賞以上を狙える。対して金管のレベルの低さが目立つ。エルンスト、パストラーレ 、蒲郡が不在な為か。

代表団体の感想
ルロウは上から下まで穴のない緻密なアンサンブル。迫力もあり減点要素もなく県教委賞も納得。特にピッコロ、バリサク、バスクラがしっかりとしていて各ソロも上手いが、東海大会で勝つには安定感以外にもう一つ魅力が欲しい。

東海サックスは冒頭の弱奏のサウンドとハーモニーとバリトンソロ、アルトのソロの見事な音色で金賞確定。後半はテナー、ソプラノの存在感が素晴らしく最後まで圧倒された。綻びによる減点要素もおかまいなしの推進力。個人的にナンバーワン。それだけに辞退は残念。

バスーンズはさすが貫禄の演奏、全団体を通して随一の音楽性と技を見せつけたプロ的な演奏。余裕があり、魅せ方も良くわかっている。歌い込みの表現は充分なので、曲中の弱奏を磨くと更に表現が深まる。今年こそは全国を目指して欲しい。その力は十分にある。

日進クラ4は期待通りのクオリティで十分に上手い。アンサンブル力もあるが表現にはややワザとらしさも感じる。定番曲なだけに上手さより個性が求められるがいい意味でも悪い意味でも優等生的な演奏。昨年程の圧倒感は感じられなかった。

東海市クラ8は選曲も演奏も素晴らしいが、曲の力に負けている印象。表現と音色にメリハリが無く、特に強奏に必要な響きと圧が感じられない。全体的に低音が弱いか。バッハの絶対的な音楽が求められる。それにしてもタンギングが凄い。復活代表おめでとうございます。

豊田木管3は今回のダークホース。あまり意識して聴いていなかったが、好感度が高く評価されて嬉しく感じた。とはいえ他団体と比較してこじんまり気味なので、ソリストとして表現力を上げて挑んで欲しい。

東海市金管8はサウンド勝ちか。今回出場の金管で唯一金管らしい華々しいサウンドが聴けた。ホルンとトロンボーンが秀逸。縦線やテンポの維持に雑さが目立つので減点要素を減らしつつ、もう一歩インパクトを残せる作り方を考えてもらいたい。復活代表おめでとうございます。