橋本環奈、アイドルから女優へ 快進撃の裏に「仕事に対する変わらぬスタンス」

 最新作『斉木楠雄のΨ難』で、山崎賢人扮する斉木楠雄に思いを馳せる自意識過
剰な学園アイドル・照橋心美を全力で演じ切った橋本環奈。『銀魂』に続きメガホンを
取った福田雄一監督を唸らせたその表現力は、まさに今までの殻を打ち破る新境地
だ。女優として快進撃を続ける橋本が、コメディ映画で演じることの楽しさや難しさ、
貪欲なまでの役作り、さらにはソロデビューから半年を経た現在の心境を快活に
語った。

 『銀魂』の顔合わせのときに福田監督から「照橋心美もカンカン(橋本の愛称)にお
願いしたい」とラブコールを受けたという橋本。「まだ『銀魂』の撮影も始まっていない
時期、私が(『銀魂』の)ヒロイン・神楽をどう演じるのかもわからない状況だったので、
本当に予想外でした」と述懐する。『銀魂』が終わってわずか2週間で本作のクラン
クイン。戦闘種族のオバカ少女・神楽から一転、ナルシストの学園アイドル・照橋心
美へ。役作りをする上で混乱はなかったのだろうか。「キャラクターが全く違うので
混乱はなかったですね。むしろ神楽をやり切った経験が照橋さんに生きたと思う」と
笑顔を見せる。

 ただ、役作りそのものには相当苦しんだという。「斉木に煙たがられても“照れてい
るだけ”とか、“私は絶対嫌われていない”とか、すべて自分のいいように捉えるとこ
ろはすごくポジティブなんですが、振り向いてくれないと健気に追いかけるところは
案外“ピュア”なのかな? と思ったり。あれこれ考えはじめたら、“これは簡単な役
どころじゃないぞ”という思いが湧き上がってきて、すごく気持ちが入りましたね」と
当時を振り返る。

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