嫁蚤と戯むる』で、23歳の時であった。その後も様々な映画、ドラマの名脇役として出演し、
独学で学んだ独自の東北弁(ズーズー弁)訛りで人気を呼ぶ。そして1957年(昭和32年)公開の映画『おトラさん』では脇役であるにもかかわらず、
彼女のコメディー志向の持ち味が存分に発揮された作品となり、一躍人気女優の仲間入りを果たした。ちなみに、この東北弁があまりに流暢だったため、
彼女を東北地方出身だと思い込んだファンや業界関係者が非常に多く、青森県や岩手県などの東北地方出身と誤植された事が多かった。
また、結婚では手塚幸四郎と結婚、女児を出産するが離婚。のちに村上清寿が脚本を担当した映画に出演した事がきっかけで村上との交際が始まり、
1954年(昭和29年)に結婚している。
『おトラさん』シリーズの出演で大人気女優となった若水は、1959年(昭和34年)『おヤエのママさん女中』に初主演。この映画も大ヒットし、
この『おヤエ』シリーズは全部で8作が製作されるほどの