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イルカ追い込み漁 飼育用に限る
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20190619/3030003184.html

06月19日 21時24分
イルカを入り江に追い込んで捕獲する追い込み漁を県内で唯一継承している静岡県伊東市の漁業協同組合は、ことし10月から始まる漁について、各地の水族館などからの求めが寄せられた場合、飼育用のイルカに限って捕獲する方針を固めたことがわかりました。
伊東市の富戸漁港では、「いとう漁業協同組合」が県知事の許可を得て、イルカや小型のクジラを複数の船で入り江に追い込んで捕獲する追い込み漁を明治時代から受け継ぎ、国内でこの漁を行っているのは伊東市と和歌山県太地町の2か所のみとなっています。
平成17年以降、伊東市の沖合ではイルカが見られなかったことなどから、漁は行われませんでしたが、組合によりますと、ことしも夏ごろに一定の捕獲枠が受けられる見通しで、組合は10月から漁を始めることにしています。
ただ、富戸漁港では、イルカの追い込み漁をめぐって反対する団体などから批判があり、漁業者が妨害行為を受けてきた経緯もあったため、今シーズンの漁のあり方についてこれまで検討してきました。
その結果、組合は、来年3月までの今シーズンの漁では、各地の水族館などからの求めが寄せられた場合、飼育用のイルカに限って捕獲する方針を固めたということです。
これにあわせ、組合では、今後、漁業者らに示している追い込み漁に関するマニュアルの「解体に関する記述」を削除することにしています。
組合の関係者は「今後、研修なども行いながら、適正に捕獲したい」としています。