>>310
シンプリの評価(オークション落札額)が異常な高額になっているのは、世界各国の金融緩和に伴う金余りの資産バブルで投機対象となり
時計ではなく「デュフォーの作品」として死後に値上がりが見込める「美術品」扱いになっているのと
あとは何よりも見えない所まで手作業で仕上げたムーブ仕上げが腕時計ムーブとしては
極上レベル(黄金期の手巻きパテック並みで、現行のパテックやランゲでは比較にならず)だからであって、
誰でも治せる云々といった事が理由じゃない。

一生治して使えるだけなら、死ぬほど部品が出回っていて枯渇する可能性がまずなく
街の時計屋でも容易に治せるシンプルな構造のユニタスやプゾーは
デュフォー以上なわけだが、ありふれた安い機械式扱いのままで
全然高騰してないし評価されてない。

まぁセイコーもブランド価値を向上させたいなら、デュフォーは大いに参考にすべきだし見習うべきだが、
それはあくまで仕上げや部品の造形に対するこだわりや、複雑系で名声を高めた上で極上のシンプル手巻きを出すという路線に対してであろう。

デュフォーがシンプリシティしか出してなかったら絶対にシンプリは今みたいな評価にはなっていない。
あれはグランプチソヌリやデュアリティを世に出した人物の作品だからこその評価。