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https://www.jiji.com/jc/article?k=2021032900089
事故多発「ファラオの呪い」? SNSで話題、学者火消し―エジプト
2021年03月29日13時27分

【カイロ時事】相次ぐ事故は「ファラオ(古代エジプト王)の呪い」では―。
エジプトでスエズ運河での大型船座礁や列車衝突などの災難が続いたことを受け、
古代文明にまつわる伝説との関係を疑う声がインターネット交流サイト(SNS)に次々と投稿され、話題になっている。
専門家は「関連はない」と平静を呼び掛け、火消しに躍起だ。

エジプトでは23日、正栄汽船(愛媛県今治市)が所有するコンテナ船が海上輸送の要衝スエズ運河で座礁し、
ほぼ1週間がたっても立ち往生したまま航路をふさいでいる。

さらに26日には中部ソハグ県で列車衝突事故があり、当局発表で19人が死亡、180人以上が負傷した。

追い打ちをかけるように、27日には首都カイロで10階建てビルが倒壊。
国営メディアによれば、25人が死亡した。政府の監視が行き届かない違法増築の建物とみられる。

カイロでは4月3日に、エジプト考古学博物館から古代エジプトの王22体のミイラを
新たな博物館に移送するパレードが盛大に行われる予定。政府は観光の起爆剤として大々的に宣伝する方針だ。

だが、ミイラの移動を控え、フェイスブックなどでは一連の事故について、
かつて王の墓を荒らした人々に災禍が相次いだとされる「呪い」の再現だと
どよめく投稿が寄せられ、半信半疑の市民の関心を呼んでいる。

地元メディアによると、閣僚も務めたエジプト考古学の権威ザヒ・ハワス博士は
「呪いなど存在しないし、事故と関係もない」と一蹴。
ミイラの移送は「世界から尊敬を集め、ファラオ自身も誇りに思うだろう」と主張している。