啓蒙専制君主とは、18世紀後半、啓蒙思想の影響下において「上からの近代化」により、後進的な自国の近代化を推進した専制君主をさす。
彼らはイギリス、フランスなどの先進地域に対抗することを意識し、国家の発展を産業や貿易の振興、軍事力の強化などによって図ろうとした。
それに必要な技術を取り入れ、国家機構の一定の「上からの改革」によって近代化を図るため啓蒙思想に学び、旧来の王権神授説に代わる統治理念としようとしたのであった。
フリードリヒ2世が言ったという「君主は国家第一の僕(しもべ)」が啓蒙専制主義の理念を端的に端的に言い表している。