三国志のハイライトは、なんといっても、曹操VS袁紹の華北対決だという人が少なくない。
実際、曹操が袁紹を倒して華北を統一してからは、「天下の3分の2は魏」と言われるほど北が南を圧倒していたので、群雄割拠といってもイマイチ盛り上がりに欠ける。

400年後の隋末の群雄割拠を描く「隋唐演義」でも、盛り上がるのは長安の李淵と、洛陽の王世充の華北対決。歴史ドラマはたいてい、唐が北朝を統一したところで終わる。
実際には、復活した南朝の蕭銑との死闘がそこから始まるのだが、ここはスルーされることが多い。

それと同じように、北周や北斉の時代を描く歴史ドラマも、南朝の陳はあんまり出てこない。
北周の武帝とか、北斉の蘭陵王あたりが見どころだ。