0010世界@名無史さん垢版 | 大砲2020/03/15(日) 22:38:11.370 西欧中世社会を苛みつづけた伝染病に聖アントニウス病があった。 この病は、ライ麦に寄生する真菌が原因の壊疽性麦角中毒である。 真菌中毒は血管閉塞をひきおこし、肢体の焼けるような疼痛と 火のような赤い皮膚炎症をともなって、患者は黒褐色に変じた。 さらに壊疽化した四肢がはぎとられる。 「多くの人は腐敗してボロ布のようになり、聖なる火に食いつくされたごとく、 炭のように黒くなって」死んだ、という。 この病の守護聖人が3〜4世紀のエジプトの隠修士聖アントニウスである。