【国内】 着陸機ひやり、中国機が滑走路に無許可進入…関空で [12/24]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1135388056/
関西空港で10月、離陸前の中国東方航空の旅客機が管制官の指示に応答せず滑走路に進入、
着陸態勢に入っていた別の旅客機が衝突を避けるため急上昇し、着陸をやり直していたことが、
わかった。
副操縦士が通信機の操作を誤り、管制官との無線交信が約2分間遮断され、計6度の呼び出しや
停止の指示が聞こえなかったという。国土交通省は「前代未聞のミス」として同社に厳重注意した。
同省によると、関空発上海行き中国東方航空516便(エアバスA300―600型機、
乗員・乗客162人)が 10月14日午後1時56分、離陸のため誘導路を移動中、
管制官が滑走路手前での待機を指示するため 無線で同機を呼び出した。
さらに2度、無線連絡を試みたが、いずれも応答がなく、同機はそのまま無許可で
滑走路に入った。管制官はその後も3度、停止を求めたが、全く応答がないため、
空港から5キロ離れた上空で 高度を数百メートルまで下げて着陸態勢に入っていた旅客機に、
いったん着陸を断念して高度を上げるよう指示。
その後続機に対しても、空港周辺を大回りして到着時間を遅らせる措置を取った。
中国機とは、最初の呼び出しから約2分後に無線がつながったが、すでに離陸できる態勢に
なっていたため、 やむなく離陸を許可。
中国機の離陸後に後続機が着陸し、最初に着陸する予定だった旅客機がその後になるなどの
混乱も生じた。国交省によると、離陸機は誘導路を移動中、「地上管制」と呼ばれる管制官の
指示を受け、 滑走路手前から離陸までの間は、別の「飛行場管制」という管制官から指示を受ける。
無線の混線を避けるため、それぞれ異なる周波数を使用しており、離陸機は管制官の指示に従って、
操縦席にある通信機の周波数を切り替えることになっている。
国交省の事情聴取に、中国東方航空は「副操縦士が地上管制から飛行場管制に周波数を切り替える際、
誤って全く別の周波数のボタンを押してしまった」と説明。機長もこのミスに気付かなかったという。
国交省は、管制官と操縦席との綿密な連絡が欠かせない離陸直前に無線が不通となった事態を重視、
「航空法違反(管制指示違反)にあたり、事故につながるおそれがあった」と指摘。
同社は、通信機の操作手順を明確化したマニュアル作成などの再発防止策を国交省に提出した。
読売新聞の取材に「これまでになかったミス。事態を重く受け止めている」としている。
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20051224p201.htm