滑走路、1000メートル以下検討を確認 都と村 /東京

 小笠原諸島(小笠原村)と本土を結ぶ空路の開設に関する都と村の協議会が12日、都庁で開かれた。
 父島中西部・洲崎地区にある旧日本軍の飛行場跡地に、1000メートル以下の滑走路を備えた空港を建設する方向で
 検討を進めることを確認した。
 前回協議会(昨年7月)では、1200メートル以下の滑走路を建設する案を軸にすることで合意したが、
 小池百合子知事が先月30日、自然環境への負荷を軽減するため、1000メートル以下に縮めて検討する方針を表明していた。
 今回の協議会で、都は滑走路を1000メートルにした場合、離着陸時のルートを確保するために削る近くの峠の土の量を
 8割以上減らせると報告。滑走路が海に突き出す部分も従来案より200メートル短くなり、環境への負担が軽減できると説明した。
 機材はフランスのメーカーが2020年の販売を目指すプロペラ機「ATR42−600S」(48人乗り)なら離着陸が可能とした。
 協議会後、森下一男村長は「(小笠原と本土の)単独航路で採算が取れるかは難しいが、
 この機材と1000メートルの滑走路で一日も早く開設してほしい」と話した。【森健太郎】

http://mainichi.jp/articles/20180713/ddl/k13/010/021000c