関空の訪日客、JAL赤坂社長「3割少ない」 伊丹国際線「暫定的な認可」
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日本航空(JAL/JL、9201)の赤坂祐二社長は9月26日、台風の影響で運航が一時中断していた関西空港の訪日客数について、「2割から3割少ない」との見方を示した。
一方で、日本人客は運航再開とともに「戻りつつある」と述べた。

関空は4日に台風21号の影響を受け、全便が運航停止。
7日に第2ターミナルを使い国内線、8日から同ターミナルで国際線を一部再開し、14日から第1ターミナルも国際線南エリアと国内線エリアを再開した。
21日には、残る国際線北エリアも再開し、旅客便の運航は17日ぶりに復旧した。
JALも通常は第1ターミナル発着だが、7日は第2ターミナルに乗り入れた。

赤坂社長は、「関空はしばらく完全に止まっていたので、関空便を成田に振り替えて飛んでいた。関空で飛ばすのと比べると、(代替便の)需要は少し少なかった」と述べた。

6日に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」についても、「北海道は2、3割落ちている」(赤坂社長)とした上で、関空は「全便複便後は戻りつつあるが、インバウンドは2割から3割少ない。日本人は戻ってきている」と説明した。

JALでは、関空が復旧するまでの代替措置として、伊丹−香港間の臨時便を10月から運航する。
赤坂社長は、「今回の臨時便設定は、あくまでも暫定的、限定的な形で認可されていると考えている」と述べ、「伊丹から今後恒久的に国際線を飛べるとは想定していない」との見方を示した。

関空復旧後の関西3空港の使い分けについて、「国際線は関空、国内線は伊丹とやっていく。神戸を活用することは考えてない」(赤坂社長)と語った。